通勤の問題と対策

看護師の通勤事情を考える場合に、重要なのは公共交通機関を必ずしも使えるとは限らないということです。日勤のみの場合は別ですが、3交代制における深夜勤・準夜勤での出退勤の場合には公共交通機関は動いていません。これが田舎ならば、日常の交通手段である自動車での通勤が普通ということになるのですが、都市部では駐車場料金がたいへん高いために、自動車での通勤はなかなか難しいものがあります。また、日勤であっても激務で立ち仕事の看護師には電車通勤は辛いものに違いません。どんな対策があるのでしょう。

【寮】
一番手っ取り早いのは、病院の寮に入ることでしょう。看護学校を卒業したばかりの看護師や経験の浅い看護師は寮に入ることが多いです。寮は病院から近く、夜勤の際にも徒歩や自転車での通勤が可能になっています。特に看護学校を併設する病院の場合は敷地内に寮があることも多いので、大変便利です。寮の設備の充実を謳い文句として求人している病院もあります。
しかし、寮は一定年齢になればでなければいけないことが殆どですし、また、家庭を持った場合も寮にいるわけにはいきません。また、中小病院には寮を持てないところもあるので大変です。

【借り上げ駐車場】
これはその名の通り、病院が駐車場を借り上げ、看護師の駐車場代を負担する方法です。これによって自動車の所有が可となり、「自動車通勤OK」を看護師募集の看板の一つとしているところもあります。やはり、看護師不足は深刻なものですので、このような福利厚生を充実させて、求人を行うところもあります。ただし、やはり資金面で看護師全員分の駐車場の負担をすることは困難な場合も多いですので、それほどおおくの病院が行っているわけではありません。

【タクシー代補助】
深夜勤や準夜勤の出退勤にタクシーを使用し、その代金の一部もしくは全額を支払うという仕組みです。
この制度をとって求人を行っている病院は結構あります。

【公共機関通勤】
日勤であっても看護師の仕事は激務です。その中で都会の通勤ラッシュの中出勤するのはかなりのエネルギーを使ってしまいます。
1時間が限度という声もあります。やはり職住接近は大事なポイントです。

以上のように看護師の(あるいは医師の)通勤の補助は病院にとって大きな問題です。やはり、通勤の手立てというのは病院にとって死活問題になります。通勤が不便ということで、離職・転職する看護師も多いからです。2交代制で夜勤勤務者が夕方に来て、朝帰る場合ならば問題は少ないでしょうが、まだまだ3交替制勤務の病院が多いなかで、通勤における交通手段の確保は重要です。どうしても自動車に頼らなければならない中、自家用車のための駐車場代を負担するか、公共のタクシー代を負担するかが病院の大きな選択肢となり、都会での看護師求人の大きなポイントとなります。