都会での看護師の勤務先というのはどのようなものがあるのでしょうか。
都会の特徴として、「人口が多い」「いろいろなニーズがある」というのが挙げられると思います。特に人口が多いことは、医療を必要とする人、看護職の仕事を必要とする人が多いということで、看護師の求人も多く、多様な勤務先があげられるでしょう。

【病院】
看護師の勤務先として、一番最初に思い浮かぶのはやはり病院でしょう。
病院の定義としては、医師だけでなく歯科医師も含め、彼らが公衆や特定多数の人々のために医療行為、歯科医療行為を行う施設で、20人以上の患者を入院させるための施設を持つものとなります。地域密着型の病院であるとか、第二次救急医療機関がこれにあたるでしょう。
病院の中でも100人以上の患者を入院させる施設がある病院が総合病院とされ、診療科目には内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科を含む医療機関のことを呼びます。総合病院の場合は医療施設だけ得なく、図書室や研究室の設置も義務付けられています。
2006年の統計では、病院(この場合は医療法人)は全国で約7800余りあり、その中で東京は605病院、全体の7.69%を占めています。また、都市部別に見ると、一位は面積の広さから北海道に譲りますが、二位以降、首都圏、関西圏、九州地方、東海地方となり、やはり都会における病院の多さがみとめられます。
ただし、人口10万人に対する病院数でみると、都会は軒並み下位に位置し、人口に対しては圧倒的に病院数が少なくなっています。これはやはり人口の集中によるものです。そのかわり、東京には施設の整った大病院が多く、その分、恵まれた医療が受けられる環境にあります。病院数では少ないものの、質がいいということができます。近隣からの来院患者数も多く、その分、看護師の勤務者数も多くなります。

【診療所】
診療所とは入院患者数が19人以下、あるいは入院施設を持たない医療機関となります。小規模のため、看護師勤務数は少なくなりますが、それでも入院患者がいるところでは診療報酬の関係から、基本、入院患者7人に対し1人の看護師が必要となってきますので、ある程度の人数は確保する必要があります。ただし、都会にはこのような診療所は比較的少ないのが特徴です。

【医院・クリニック等】
病院、診療所と違って特に法的に規定されているわけではないので、これらは各医療機関がそれぞれ名乗っているものです。いわゆる「かかりつけのお医者さん」に当たるような小さなものや都市部に多い美容クリニックなどの細かいニーズを拾ったものが多いです。
都市部ではオフィス街に医院・クリニックを構え、ビジネスマンの需要をまかなうところが多くなっており、街中の医院は少ない傾向があります。

【企業・学校・保健所・保育園】
医療機関以外でも看護師の勤務先はいろいろあります。企業内の医療室であるとか、保健師として企業内に在中したり、学校の養護教諭、保育園の看護師、保健所の保健師など、様々な勤務先があります。
企業に関しては、やはり圧倒的に都会が多くなっておりますが、その他に関しては、人口比ではそれほど変わりませんが、人数の絶対比ではやはり都会が多いといえるでしょう。